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Fri 2009-07-24

エンジンから、だいぶタペットをたたく音が聞こえ始め、
タペット調整のご依頼のジョンクーパー1300Sです。

エンジンが冷えている状態で調整するので、
一晩お預かりし、翌日調整開始。

タペット調整の前に簡単に説明を、
4サイクルエンジンは、吸入・圧縮・爆発・排気の4行程を
クランクシャフトが2回転する間に行っています。
各シリンダーにガソリンと空気の混合気を吸気バルブが開き、燃焼室に吸気され、
吸気・排気バルブが共に閉じて圧縮・爆発が起き、
その後排気バルブが開き排気ガスが排出されます。

ミニは、4気筒エンジンなので、この行程を繰り返し順序良く行っています。
点火プラグに火花を飛ばし爆発させるのですが、
1⇒2⇒3⇒4と順番に爆発させると、エンジンがすごく揺れてしまいます。
そのため、バランスよく爆発させるために1⇒3⇒4⇒2と、
点火プラグに火花を飛ばし爆発させています。

例えば、1番シリンダーが爆発行程は3番シリンダーは圧縮行程、
4番シリンダーは吸入行程、2番シリンダーは、排気行程となります。

わかり易く説明すると、シリンダー内で、ピストンは上下運動をしています。
クランクシャフトが2回転で4行程を終了するのですから、720度で4行程が終了します。
180度で1工程行う、という事になります。

吸入時ピストンは下がり、圧縮時ピストンは上がります。
爆発時ピストンは下がり、排気時ピストンは上がります。

圧縮時にピストンが上がりきったところを圧縮上死点、
排気時ピストンが上がりきったところを排気上死点と、いいます。

ミニは、OHV(オーバーヘッドバルブ)方式の動弁系を採用しています。
OHVはブロック内にカムシャフトがあり、シリンダーヘッドにバルブがついています。
エンジン内の部品が接触するところには、すき間(クリアランス)が必要になります。
そのためにタペット調整(バルブクリアランス)が必要になる訳です。

要はバルブとロッカーアームのクリアランスを調整するという事です。

gazou_0706_0007.jpggazou_0706_0002.jpg

ロッカーカバーを外します。そんなに高価な部品ではないので、
ガスケットは交換しちゃいましょう。

1番シリンダーを圧縮上死点にします。そうすると4番は排気上死点となります。
クランクプーリーにマークがあるので合わせます。スパークプラグを外し、
モンキーレンチでオルタネータープーリーのナットを回しながら、
1番プラグ穴からライトで照らしながら見ているとピストンが見えるので、
一番上がったところで止めます。これで上死点になりましたが、
圧縮上死点か排気上死点か分からないので、
ロッカーアームがどのバルブを押しているか確認します。
1番の吸気・排気ともに押されていなければ1番は圧縮上死点になっています。
もし、排気バルブが押されていたら排気上死点になっています。

1番圧縮上死点にしてから、調整して行きます。
ロッカーアームとバルブのすき間の0.3mmのシクネスゲージを入れ、
まったく入らなければ狭く、スカスカな感じであれば、クリアランスは広すぎです。
気持ち、シクネスゲージが引っかかる位で調整します。

gazou_0706_0004.jpggazou_0706_0001.jpg

調整は、ロッカーアームのバルブ側の反対側にナットがあるので、
ナットを緩めて調整します。調整したらナットを締め再度シクネスゲージで測定する。
若干クリアランスが変わる為、手を抜かずに再調整して下さい。
その作業を順番で、全バルブを計測、調整していきます。

緩めた各ナットを必ず再度締め付け点検します。
もし、閉め忘れや、緩んでいたら、エンジン破壊につながります。

以上で終了ですが、失敗すると大変なことになります。
経験の浅いサンデーメカニックの方は要注意して下さい。
ご自身で調整して、バルブクラッシュしたミニが、たまに入庫してきます。
http://www.rising-mini.jp/
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