Melody of Certain Damaged Lemons Misery Is a Butterfly 23 Penny Sparkle
Melody of Certain Damaged Lemons 2000y
5thアルバム、日本盤にはボーナス・トラック4曲を追加。
スッキリとまとまった今作は、
新たなサウンドに手を伸ばそうとする姿勢が印象的。
アコギの導入やピアノにより微妙な浮遊感がある一枚。
このアルバムから、彼ら独自のレイヤー感みたいな世界が構築されてます。
「明るい」曲がまるでない(笑)。
曲調はほぼマイナー進行、ベタな泣きメロだけのバンドには到底創れない世界。
「EQUALLY DAMAGED」「IN PARTICULAR」
一聴で、強烈に引きこまれます。
「Mother」もおススメ。
オルタナファンも勿論アレですけど、
フレンチのファンや、ウィスパーヴォイス系好きな方にもおススメです。
Misery Is a Butterfly 2004y
レーベル移籍し、4ADへ。
インディにもかかわらず、全米180位のセールスでビックリアルバム。
もう驚きの一枚、超タイプ。
新しい世界観を構築した彼らのサウンドは、
個性的なノイズ・ロックからネオ・ゴシックともいえる耽美なサウンドに。
プロデュースのフガジのギタリスト、
ギー・ピチョットがやたらイイ仕事しています。
「Elephant Woman」ヴォーカルがエロ。
そのヴォーカルを感傷的なベースライン、
静かに鳴らされるギターで取り囲んでいる名曲。
デヴィッド・シルヴィアンをゲストヴォーカルに迎えた「Messenger」も具合ヨシ。
タイトなリズム、ノイズも美麗なメロディに溶け込み魅力的。おススメの一枚。
23 2007y
4ADから二枚目、通算7作目の「23」。
地元アメリカではインディーズにも関わらずアルバム全米63位
この頃、デペッシュ・モードのフロント・アクトに起用されたりなんだり、
コアなリスナー意外にも認知度広げたアルバム。
前作のネオゴシック路線が続くか・・・と思えば、
エレクトロ風なシンプルな音作りに徹しており、まったく手触りの違う作品。
本作は全体的に淡々としたギターリフやリズムを中心とした、
シャープなトリオならではの持ち味を活かした作品となっている。
浮遊感と透明感、儚げなボーカルのコンビネーションが絶妙。
「23」はCMでも起用された曲。
傑作とは言わないが、駄作でもない、
一番聴き易いプレーンなアルバム(笑)。
Penny Sparkle 2010y
2009年にはチャリティー・コンピレーション「Dark Was The Night」へ参加し、
ヴァンパイア・ウィークエンドやアニマル・コレクティヴ、MGMT、
ダーティー・プロジェクターズなどの登場で沸くNYインディシーンで、
今なお一線で活躍するブロンド・レッドヘッド4ADから通算8枚目となるアルバム。
だいぶ前作のサウンドを踏襲したアルバム、ミニマルかつシンプル。
洗練されたポップ・ミュージックのようでいて、
根がニュー・ウェイヴあるいはノー・ウェイヴなので(笑)、
耳ざわりは良くても根本的にどこかネジ曲がってる音。
作り込んでるんだか、作り込んでないんだか、
でも、このアルバムのミキサーはマイ・ブラの”Loveless”と同じ
アラン・モウルダー、だからって似てるって訳でもないけど、
あの塗り重ね感に近いもの感じます。
彼らのサウンドに身を預けたら、帰って来れなくなります(笑)。
心地よいダウナー系とでも言いましょうか。
アルバムで常にサウンドでのイメージが変わるブロンド・レッドヘッド
おススメのバンドです。
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