Thu 2011-07-21

Shack / ZILCH WATERPISTOL H.M.S. FABLE ...HERE'S TOM WITH THE WEATHER

先週までの、ペイル・ファウンテンズつながりで、
Shackのご紹介。

マイケル・ヘッドはペイル・ファウンテンズ解散後、
マイケルとジョンの兄弟でシャックを結成し、1988年に再デビュー。

その後、2ndアルバムもレコーディングされたんですが、
レーベルの消滅などからお蔵入りし、1992年の来日公演挟み、
2nd「Waterpistol」はドイツのMarinaからようやく発売されます。

97年にMichael Head Introducing The Strands名義で、
「The Magical World Of The Strands」をリリース。

しばらく音沙汰ありませんでしたが、99年にはシャックを復活。

オアシスのリスペクトもあり、本国では人気再燃、
そして、2007年にはペイル・ファウンテンズの再結成、限定ライブを行いました。

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ZILCH 1988y

イアン・ブロウディのプロデュースによる本作は、
シャックのデビュー作であると同時に、
ペイル・ファウンテンズの3rdアルバム・・みたいな感じと、思ってました。

実際、ペイル・ファウンテンズ名義で発表されても、
何の違和感もない、ポップでアコースティックな曲も収められています。

キラキラしたアコギのギターストローク、切なく蒼いメロディ、
まさにネオアコな一枚ですが、どこか・・・こう・・・ナンか違う、
・・・感じの一枚(笑)。

2005年には紙ジャケ/ボーナス・トラック収録で、国内盤リリースされ入手。

ボーナストラックにはアルバム未収録の、
シングル「I Know You Well」「Al's Vacation」
2枚の収録曲すべてなど、初期シャックのレア音源を収録してて、
お買い得でした・・ですが現在廃盤。

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WATERPISTOL 1995y

この作品は私、非常に好物なフォークロックな一枚。

マイケル・ヘッドが得意とするワルツ系の曲から、
潔いストロークを聞かせるポップ・チューンまで、
一つ一つの歌詞を慈しむように歌うマイケル・ヘッドの内省的なボーカルは、
彼自身の成長の過程で失ったものと、その代わりに得たものを実感させる。

プロデューサーが代わったこともあってか、
前作と比べて、さらに奥まった印象の音。

1991年、シャックの2ndアルバムとして、
本作のレコーディングを終えた直後、スタジオが火災に遭い、
音源もマスターもスタジオもろとも焼失してしまいました・・。

それで、どうしてこのアルバムが世に出たかというと、
プロデューサーのクリス・アリソンがマスターのコピーを持っていて、
マスターの焼失を知った彼はコピーを探し出した・・そうです。

結局、このアルバムがドイツのマリーナ・レーベルからリリースされたのは、
1995年でしたが、その頃彼らはすっかりロックの表舞台から遠ざかり、
バンドは実質的に解散状態でした。

このアルバムが普通にリリースされていれば、
彼らのその後の活動は幾分違ったものになっていたと思います。
ホント、不遇・・。

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Michael Head & The Strands / THE MAGICAL WORLD OF THE STRANDS 1997y

その後、マイケル・ヘッドがシャックのギタリストでもある弟のジョンとともに、
メンバーを集めて結成したのがこのストランズ。

この名義でリリースされたアルバムは今のところ、コレ一作。
1999年には再びシャックの名前で活動始めますが、
本作はその繋ぎの様な・・・ナンというか、地味な音の一枚。

全部で11曲が収録されているが、そのほとんど(というかすべて)、
スリーフィンガー・ピッキングかワルツ(笑)。

マイケル・ヘッドの特徴的な、あの胸をかきむしられる様な性急さはなく、
ただ・・・淡々と曲が続いて行きます。

行く先々のレコード会社で揉め事を起こし、
ドラッグでボロボロになっていたマイケル・ヘッドが紡いだ、
ミニマルで密やかな歌の一枚。結構好きです。こういう音。

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H.M.S. FABLE 1999y

1999年の3rd、新メンバーを迎えた新生シャック、
「英国で最高のソングライター」という見出しでNMEの表紙を飾り、
同紙で1998年の年間ベスト・アルバムに選ばれた復帰作。

95年の前作が、マイナーな作風(好みですけど)だったのに対し、
これまでで最もメジャー感を持った一枚。

叙情性タップリのメロディに、
ストリングスを贅沢に使ったアレンジ、
ペイル・ファウンテンズ時代の雰囲気に回帰した音で、
全盛期を思わせる爽快青春ナンバーのオンパレードの一枚。

おススメです。

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...HERE'S TOM WITH THE WEATHER 2003y

前作「H.M.S. FABLE」で、ようやくその才能に見合う評価を得た、
マイケル・ヘッドはここでは再びストランズの時の様な、
物静かで内省的なサウンドに回帰します。

静かなアコギーのスリーフィンガーで始まるこのアルバムは、
訥々とした調子で歌われますが、ポジティブな音。

オアシスのノエル・ギャラガーやリバティーンズもお気に入りに上げている作品。

それにしてもマイケル・ヘッドのいつまでも、
瑞々しいソングライティングと歌声が耳に残る一枚。
むしろ若返っている様にすら(笑)感じる本作。

ストランズのアルバムが、マイケル・ヘッドの不遇な時期から、
復帰に至る、彼自身のリハビリ的な側面を強く持っていたのだとすれば、
このアルバムでの歌はどれも自信に満ちているように思えます。

ボーナストラック付き、ライナーノーツ付属の日本盤がおすすめ。

短命だったペイル・ファウンテンズに対して、
シャックは長くマイペースに続けて貰いたいバンドです。
マイケル・ヘッド同様に、私自身も歳とってますが、
趣味嗜好が変わっても、イイ音は良い音です。ホントおススメします。

青臭さは噎せ返る様になった歳ですが(笑)、
相も変わらず、こういうのスキなんですよね・・・。

是非、聴いて見て下さい。

イギリスのユースカルチャームーブメントをご紹介する上で外せません。
私がリアルタイムで感じた、当時の英国の音楽シーンを感じて頂ければと思います。
http://www.rising-mini.jp/
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