CANDLELAND MYSTERIO SLIDELING

CANDLELAND 1989y
88年にエコバニを脱退した、
イアン・マッカロクのソロ・デビュー作。
「FOR MY DAD」「IN MEMORY OF PETE AND CHRIS」、
父親と、ピート・デ・フレイタス、そしてクリス・マッカーフリー
(ペイル・ファウンテンズ、病死)に捧げられた本作。
哀しげな雰囲気に感じます。
抑えて歌っており静かで優しい印象、
コクトー・ツインズのエリザベスも参加。
バニーメンの影を期待してると、どうしてもイマイチな印象で、
ファンもプレスも酷評していますが、私は穏やかなムードが大好きな一枚。

MYSTERIO 1992y
前作とは違いバンドサウンド・・といっても、
エコバニ時代の緊張感のある音ではありません。
コクトー・ツインズのロビン・ガスリーがプロデュースした、
「Heaven's Gate」にはバッキVoにエリザベス、
ギターにロディ・フレームがそれぞれ参加しているが、
音処理もコクトー・ツインズに似た感じ。
「Lover Lover Lover」はレナード・コーエンのカヴァー。
おススメの一枚。
それと、「Candleland」と「Mysterio」をセットにした、
『Candleland / Mysterio』が出ています。
2タイトルのオリジナル収録曲に、アコースティック、リミックス、ライヴなど、
レア音源を加えた全34曲を収録していて、興味があればこちらがお買い得。

SLIDELING 2003y
3rdです。全編穏やかなバンド・サウンドで
すっかり渋くなったマックの声がこんなにきれいな歌はそうないと思うくらい、
汚ない潰れた声が美しく響いてきます。親しみやすいメロディは心地良い。
ゲストミュージシャンも、
イアンを師匠と崇めるコールドプレイのクリス・マーティンと、
ジョニー・バックランドがコーラス&ピアノ&ギターでちょっとだけ参加。、
「Baby Hold On」「Kansas」、
コールドプレイのお二人さんが参加してる「Auther」と「Sliding」良作です。

そして、ELECTRAFIXION エレクトラフィクション
Burned 1995y
イアンのエコバニ脱退後、5年もの間袂を分かってきた、
ウィルと再び組んだユニットがエレクトラフィクション。
知らない方も多いとは思いますが、
アルバム1枚と数枚のシングルを出したっきりで消滅しました。
緊張感のあるヴォーカルと硬質なギターが絡むエッジの効いた音。
憂鬱さと繊細さは影をひそめ、暴力的な雰囲気。
おそらく多くの人が「エコバニ再結成」と捉えたであろうが、
サウンドはかつてのエコー&ザバニーメンからは、
かなり遠いものとなっています。
シングルとなった3曲「Zephyr」「Lowdown」「Never」はイイ。
マジでおススメですが、今は探すの困難。ituneでは購入できます。

ZEPHYR 1994y
アルバムに先行してリリースされた、
エレクトラフィクションの1stシングル。
重くハードなリズムとギターを全面に出した、
伝統的ブリティッシュロックのテイストを感じさせるサウンド。

LOWDOWN 1995y
エレクトラフィクションの2ndシングル。
ジョニー・マー(元スミス)との共作で、
泣きのメロディとフレーズが炸裂するこの曲は最高です。
ベテラン・バンドらしい安定した叙情派ロックを刻む、
再結成後のエコー&ザバニーメンとは、また違った面を見せた作品達、
是非聴いてみて下さい。
イギリスのユースカルチャームーブメントをご紹介する上で外せません。
私がリアルタイムで感じた、当時の英国の音楽シーンを感じて頂ければと思います。
http://www.rising-mini.jp/
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