Thu 2010-04-15

マルコム・マクラーレン Malcolm McLaren

マルコム・マクラーレン Malcolm McLaren

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2010年4月8日にお亡くなりになりました・・64歳でした。合掌。

New York Times紙によると彼は4月8日にスイスの病院で亡くなったとのことだが、
一方でニューヨーク市の自宅で亡くなったとの報道もある。
死因は建材のアスベストが原因となることが多い中皮腫と呼ばれるガンでした。


ロンドン出身で、2歳の時に両親が離婚の為、母方の祖母に育てられました。
祖母の家はポルトガル系ユダヤ人の家系で宝石ディーラーをしており、
裕福な家庭だったそうで、幼いころから祖母に、
「良いことをするのは退屈、悪いことをするのは良いことよ」
・・・と、教わったんですって(笑)。

マルコムの母親はロンドンで服飾の仕事をしている男性と再婚。
継父と母親が所有していた服飾工場は、彼の栄光の基礎となりました。

ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ卒業後、
ファッションデザイナーとして活動することとなります。

1971年にヴィヴィアン・ウエストウッドとともに、
50`s調ファッションのブティック「Let It Rock」を開店しました。

1974年に渡米した際にニューヨーク・ドールズを気に入り、
マネージャーを務めるが、まもなくバンドは解散してしまいます。
しかし、この時にNYアンダーグラウンドで勃興していた、
ニューヨーク・パンクに強い影響を受けます。

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帰英後、マクラーレンは「Let It Rock」の店名を「SEX」と変え、
ボンデージファッションを一発当て、この頃に関わっていたストランドというバンドを、
パンクのスタイルで売り出そうと考え、バンドは新たにジョニー・ロットンらを加え、
セックス・ピストルズと改名します。

セックス・ピストルズは1976年にEMIと契約し、デビュー。

過激で反社会的なイメージ戦略で大成功を収めます。
これを機にパンク・ファッション、パンク・ロックは世界の若者に一大旋風起こしました。

セックス・ピストルズについては、ココで語るまでもなく(笑)、
いろいろと他所で書いてあると思うので、さらりと流して下さい。

デビュー前のアダム&ジ・アンツのマネージメントも手がけ、
バンドメンバーを引き抜いて、バウ・ワウ・ワウを結成したり・・、
派手なファッション戦略を手がけたのも、このお方。

そして、ナニを考えたか、自分名義でデビューします。

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Duck Rock 1983y

83年にリリースした、デビュー?アルバムです。
Malcolm McLaren & The World's Famous Supreme Team名義で、
プロデューサーにZTTのトレヴァー・ホーンを迎え、
ノン・ミュージシャンならではの自由な発想で、
当時最先端の機材フェアライトでスクラッチ、サンプリングを駆使した、
常人のミュージシャンには思いもつかない音楽を構築。

ヒップホップ・クラシックとして知られる「Baffalo Gals」を生み出します。
白人ヒップホップの初期の傑作としても名高く、その筋では超有名曲。
今もサンプリングされまくりのアンセムとなっています。

全英18位まで上がり、CMにも起用されたりして話題になりました。
 
名盤です。

たしか当時の国内盤の邦題は「俺がマルコムだ」でした(笑)。

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Fans 1985y

このアルバムを聴いて吹っ飛びました。

時代を読むアンテナの鋭さを持ち、コンセプトを重視したさまざな仕掛けを用意、
最先端の音にオペラ・・・・、考えつきもしませんでした。

インチキ臭さ満点なのに、音は最高レベルというギャップが凄すぎの一枚。

もともとがファッションデザイナーだけに、
当時、このCDは、あちこちのファッションショーのキャットウォークで使われてました。
ディスコ・オペラ「ファン」で、天才的な音楽の才能を遺憾なく世界に見せつけました。

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Waltz Darling 1989y

89年リリースのアルバムで、その名の通りワルツをモチーフに、
ファンク、ロック、ポップ、ディスコなど多彩な表現方法を披露している作品です。

もう、大分前になりますが、
クリスティー、ナオミやケイトなどモデル達が出演していた
「スーパーモデルズキャットウォーク」のサントラとしてこのアルバムから、
「waltz darling」「I like you in velvet」が使われていました。

プロデューサーに、あの Phil Ramone を連れてきたり、
ベースに Bootsy Collins、ギターに Jeff Beck を起用したりと、
超話題満載でした。

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Paris 1997y

フランンソワーズ・アルディ(Francoise Hardy)、
カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)、
アミナ(Amina)などが参加した、
けだるく、モノクロな世界をイメージさせる、
ジャズ・現代音楽にシフトした作品だと感じます。
ラテンフレーバーな雰囲気もあり、柔らかいトラックが、
個人的には傑作だと思ってます。

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Buffalo Gals Back to Skool 1999y

アート・ワークも含め全てがヒップホップ/ニューウェイヴクラシックと言える、
未だ多くのDJにリスペクトされている一枚。

このアルバムを聞くと、1983年に発売された初期のアルバム「 Duck Rock」 が、
いかに画期的であったか良くわかります。

稀代のロック詐欺師と呼ばれ、こんなオヤジの歌、誰が聴くんだ!という、
予想を見事に裏切り、名作連発で音楽シーンに颯爽と胡散臭く登場し、
次々とスキャンダラスなプロモーションを仕掛けていきました。

もう、バカなんだか、天才なんだか・・。

そして、つい先日2010年4月8日、永眠。
ロンドンのハイゲイト墓地に埋葬されたそうです。
とても残念な訃報でした。
http://www.rising-mini.jp/
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