Joy Division
ジョイ・ディヴィジョン Joy Division
知名度は日本ではそれほどでもないですが、
本国では一部で神格化されているほどの人気を誇り、
イアン・カーティスの書く独自の世界観を持った詞や、
ライブパフォーマンスは多くの人々の心を惹きつけ、
特に80年代末期~90年代以降のオルタナティブ系アーティストには、
多大な影響を与えています。ポストパンクの代表的バンドです。
私は2ndの「クローサー」を当時新譜で買いましたが、
最初の印象は、「暗い・・・」でイマイチでした。
その後 ニュー・オーダーにハマリ、
もう一度ジョイ・ディビジョンを聞き直したクチでした。

イアン・カーティス Ian Curtis/ボーカル 1980年死去
バーナード・アルブレクト のちのバーナード・サムナー Bernard Albrecht/ギター、キーボード
ピーター・フック Peter Hook/ベース
スティーヴン・モリス Stephen Morris/ドラム
かねてからの友人同士であった、バーナード・サムナーとピーター・フックは、
1976年6月4日金曜日にバズコックスのプロモートにより、
マンチェスターのフリー・トレード・ホールで行われた、
セックス・ピストルズのライブに衝撃を受けパンクロックバンドを結成することを決意します。
ヴォーカルとしてイアン・カーティスが参加、ドラマーはスティーヴン・モリスが加入。
これがジョイ・ディヴィジョンの始まりです。
その時、セックス・ピストルズのライブの観客数はわずか42人でしたが、
その中にはサムナーとフックのほかに、ファクトリー・レコードを設立したトニー・ウィルソン、
ジョイ・ディヴィジョンや初期のU2等をプロデュースしたマーティン・ハネット、
ザ・フォールのマーク・E・スミス、ザ・スミスのモリッシー、
シンプリー・レッドのミック・ハックネルがいました。
主催者であるバズコックスのピート・シェリーとハワード・デヴォートも含め、
後のイギリスの音楽界を牽引する面々が顔を揃えていました。
この出来事は映画『24アワー・パーティー・ピープル』の中でも語られており、
映画『24アワー・パーティー・ピープル』については、また後ほど。
当初、バンド名はバズコックスのマネージャーのネーミングにより、
スティフ・キトゥンズ(Stiff Kittens)としていたのですが、デビッド・ボウイのアルバム、
『ロウ』収録曲の「ウォーソー(Warsaw)」という名称に変更します。
そしてイアン・カーティスより1978年1月からジョイ・ディヴィジョンへと変わります。
バンド名の由来は第二次大戦中のユダヤ人女性の日記を元に書かれた、
小説、"The House of Dolls"に登場するフレーズ"Joy Division"から。
ナチス・ドイツ時代の将校用の慰安所だそうです。

アンノウン・プレジャーズ Unknown Pleasures 1979y
初期のサウンドはいわゆるインディーズ系のパンク・ロックでしたが、
次第にマーティン・ハネットによるサウンドプロデュースや、
イアンの作る絶望や孤独を歌う歌詞で独自の音楽性を発揮します。
だが、アメリカツアーを直前に控えた1980年5月18日、
突如、イアン・カーティスは自宅で自殺。
遺書などはなかったためその理由は明らかではありませんが、
日頃から持病に苦しんでいた上、妻デボラとの不仲など、
女性関係のもつれを抱えていたと言われます。
デボラは後に出版したイアンに関する著書の中で、
バーナード・サムナーがイアンの精神状態に悪影響を与えたと非難をしたそうですが、
バーナードは「彼女の知っているイアンと、自分の知っているイアンは違う」と、
述べるに留まっています・・・。

クローサー - Closer (1980年)
イアン・カーティス死後発表された、傑作ともいえるセカンドアルバム。
ミニマルなリズムパターンと、荘厳なシンセサイザーの響き、
圧倒的な存在感のイアンのヴォーカルによって展開される突き抜けた世界観です
残されたメンバーたちはイアン抜きでアメリカのツアーを敢行。
そして、バーナード・サムナーをボーカルにニュー・オーダーとして、
活動を継続することになって行きます。
後にニュー・オーダーが、イアン・カーティスの自殺への心境を曲にした、
名曲「ブルー・マンデー Blue Monday」を発表します。
ニュー・オーダーは長らくジョイ・ディヴィジョン時代の曲を、
演奏することはなかったのですが、活動再開後の1998年以降、
積極的にジョイ・ディヴィジョンの曲を演奏するようになっています。
ちなみに、ニュー・オーダーの映像作品『New Order 316』では、
3曲ほどジョイ・ディヴィジョンの曲を演奏する姿を観ることが出来ます。
また、映画『24アワー・パーティー・ピープル』のサウンドトラック盤には、
アルバム『アンノウン・プレジャーズ』に収録された、
「ニュー・ドーン・フェイズ」のニュー・オーダーによるカバーが収録されています。
是非、聞いてみてください。
イギリスのユースカルチャームーブメントをご紹介する上で、外せません。
英国車を取り扱いする当店としては、皆さまにチョッと掘り下げて、
私がリアルタイムで感じた、当時の英国の空気を感じて頂ければと思います。
http://www.rising-mini.jp/
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