モーリスミニトラベラー
先日、ご紹介した
モーリスミニトラベラー。無事納車。
納車にあたっての、整備点検内容をご紹介致します。
今回は1300エンジン換装、AT→MTコンバート。
さて、ドナーの
ミニからオイル、クーラント、ACガスを抜き、補器類を外して、
エンジンを降ろします。
ドナーのエンジンをスチームかけて、汚れを落としゴシゴシ洗います。

トラベラーのボディ側もチェックして、各部点検をおこないます。
ミニは乗り方一つでボディコンディションが大きく変わります。
エンジンがどうしても揺れてしまうので、
ボディ側のステーが割れたり、剥離してしまいます。要点検です。
ハーネス、リレー等電装品もチェックします。
こういう機会がないと、なかなか診られない部分があるので、
しっかり点検いたします。
足回り、下回り、前後サブフレームなどなど・・・、
全体的に点検をし、Fサブフレームを交換致します。


ドナーとなる、エンジンをこれから汚れを落として綺麗にして、ばらし始めます。
ヘッドを剥ぎ、ブロックとミッションを分離します。
ドナーは走行約50000kmのエンジン・ミッション使用します。
各部点検し、面研、修正の段取りを取ります。


ヘッドは各部洗浄、バルブガイド交換、シートカット、すり合わせ・・・、
カム虫食い点検、リフター、プッシュロッド、ロッカーアーム磨耗、虫食い点検、
バルブスプリング点検、バルブシール、コッター新品組み付け。


ピストン洗浄、点検、ピストンリング点検交換、
ピストン、コンロッド各4本同様に点検します。親子メタル交換です。
ブロックは傷点検、修正、各パッキン、シール、ガスケット類は当然、新品使用です。
オイルもれとはオサラバしましょう
各部チェックをして、部品の手配を始めます。
水周りは、チョッと酷かったので、ウォーターライン、ラジエターは洗浄、洗浄、洗浄・・・
ウォーターポンプ、サーモは新品交換です。


クラッチは新品交換、
また、オイル漏れの原因となるオイルシールは対策品を使用します。


コンロッド点検、ミッションは各部洗浄、
シム調整、シンクロリング交換です。
デフや駆動系も各部点検、各シール、パッキン交換致します。


クラッチのコントロール系は全滅で、
マスター、レリーズ共にO/Hしました。


洗浄後、綺麗になったエンジン、ミッションをBMCグリーンにペイント致します。


ブレーキマスターシリンダー清掃点検、キャリパーピストンシール点検清掃、
パッド、シュー点検交換、フルード交換、FRエア抜きを行います。
テンションロッドブッシュ、ロアアームブッシュ点検交換 、アライメント調整、
各ゴム類、シール類、ブーツ類、要点検交換します。
ブーツ類は切れていると車検には受かりません。
ショックが抜けていたので「モンロー製」の純正タイプを新品装着しました。


搭載完了です。
バッテリー新品交換、充電系点検、プラグ、コード類他点火系新品交換、
各部注油、まし締めで完成です。


納車後、早速ツーリングにご一緒しました。
組んだばかりで、慣らしがてら往復、高速移動含め約400km。
トラブルも無くまずまずだったのですが・・・・、まさかの再入院!
申し訳ありません。ご迷惑お掛けしました。詳細はまた後日。
http://www.rising-mini.jp/
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