AT乗せ換え 第五弾
AT乗せ換え 第五弾です。
エンジン、ミッションの組み立て自体は、
特に「これ」といったものは無く普通に組み込みますが、
ATならではの、幾つかの注意点があります。
例えば、
オイルフィルターヘッドにシリコンボンドを塗っている
ミニを診ますが、
オイルが滲むからといって、この部分に使用してはいけません。
下には コントロールバルブボディがあるので絶対使用してはいけません。
油圧が高い時は14k位かかるわけですから、
ボンドでオイル漏れが、止まる訳ありません。
千切れたカス等ででオイルラインを塞いでしまいます。壊れます。
液体パッキン、シリコンボンドの使用はケースバイケースです。
適当にオイル漏れしているからと、使用していると思わぬトラブルを招きます。
接合面の面出しや、組み込み時のトルク管理をキチンとしていれば大丈夫です。

ばらしたネジ、ボルト、ナットは今回、予算の関係で再利用です。
一つ一つ、きれいに洗浄します。
出来ればステディロッドのボルトなど強い力が掛かるところは、
新品を奢ってあげましょう。
サーモボルトは錆がひどい為、ステンレス製に交換します。
ボルト、ナットは基本です。

搭載完了です。
勿論、エンジンマウントは新品の強化品を使用しています。
スロットルボディやECUなど補器類をばらした手順の逆に組みつけていきます。
今回は水周りは要整備なので、各部品交換しています。

各パッキン、シール、ガスケット類は当然、新品使用です。
オイルもれとはオサラバしましょう。

ケースごとの交換なので、シフト位置の調整をします。
キックダウンレバーの調整も必ず行います。
ミニのオートマのシフトはシフトレバーにてワイヤーにてシフトを動かしています、
そのシフトのクレビスピンやワイヤーにガタがでたりワイヤーがのびたりします。
パーキングで調整すると合わなくなる場合があります。
ドライブレンジで押し切れないことにもつながり、
ハウジングカバーにシフトのカムが当たってしまいます。
シフトの調整はドライブで合せ調整します。
シフトだけを先に入れカムを取り付ける際に当たってないか必ず確認します。
当たるようであれば、シフトロッドのナットの位置をずらしたり、
ハウジングケースを削ったりカムを削ったり、加工いたします。
確実にドライブの位置に押し込めるか、遊びがあるかを確認してから、
ワイヤーの調整をします。
シフトの作動不良によるATの破損は意外と多いです。

テンションロッドブッシュやロアアームブッシュも交換したいところですが、
次回、整備の際にとの事で、今回は見送ります。

ステディロッドブッシュは要交換だったので、「DELTA」圧入タイプを使用しました。
次回、最終回です。
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